ついにホラー映画の金字塔「IT」が完結する!ということでロードショー翌日見てきました(2019/11/2)本記事は感想やネタバレを含みますのでご注意ください。その前に一言!
「IT the end」は4DXで見よう!!恐怖が27倍増すぞ!!
それでは
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Contents
やっぱりデリー町は血の気が多かった!!
物語は前作ITから27年間経過したデリー町(主人公たちが幼年期過ごしていた町)からスタート。フェスティバルでゲイカップルが仲良く歩いているところにゲイを差別する悪ガキが立ちはだかります。そして次の瞬間集団リンチ。
コレコレ!ITってのはコレだよと思いながら見ておりました。
デリー町名物!血の気の多い行動をまとめる
前作からデリー町の住人は血の気が多く、大人も子どもも非常に好戦的な性格をしています。まずは前作ITで血の気の多い行動を箇条書きをすると、
- 兄に作ってもらった船を返さないと殺される
- 家に男を入れた事が父親にバレると殺される
- 父親のナイフを拝借した事がバレると殺される
と、一番理解してくれるであろう家族が驚異というケースから
・トイレに入っているとクラスメイトからドアを蹴られる。さらに糞尿を上からかけられる
・なめた口を効いたり態度をとられたりしないよう腹にナイフで「帰れ」と書かれる
・後ろから殴ったりするのは当たり前
・スプレー缶を使用した火炎放射でクラスメイトを威嚇する
・仲間を救うために拳ほどの大きさをした投石合戦を始める。
・息子の足元に拳銃を数発打ちビビらせる
・司書に外で遊んだほうが良いと嫌味を言われる
など…と、もはやペニーワイズがいなくとも勝手に悲劇が起こりそうなデリー町の住民なのです。
27年経ってデリー町でも血の気の多さは健在!!
時が経てば文化が変わりやがて人の思考も変わるはず…がデリー町に限って言えばそんな事はなく、相変わらずの血の気の多さが目立つ町となっています。
- ゲイということだけで集団リンチをする
- 喘息持ちを知ったうえで吸入器を奪い取る
- しかもゲイの内気絶している一人を川に落とす
- 帰宅した瞬間警察に取り押さえられ逮捕される
- 精神病棟から簡単に脱獄できちゃう
- 背後から問答無用で頬にナイフを突き刺す
- 頬にナイフが刺さっても腹に差し返す胆力がある
- 電話の相手が男性だというだけで浮気を疑いDVを行う夫
- フェスティバルのチラシをほぼ無理やり渡す
- アトラクションのレベルが高い(振り子サンドバッグの勢いが激しい)
- アトラクションのレベルが高い(ミラールームのミラーが多すぎる)
- スケボーをもった少年に「引っ越せ!」と強く言い聞かす
- デリー町の交通ヒエラルキーに則り乗用車が歩行者を罵倒する
デリー町にまとわりつくペニーワイズの恐怖を取り除くより、町の教育プログラムを見直したり人権キャンペーンを優先的に行ったほうが良いことが分かりますね!
ついに判明!デリー町の交通ヒエラルキーは自転車>車>徒歩
ITと言えばビル達少年少女がデリー町を縦横無尽に走る自転車シーンが有名ですが、IT the endでもそのシーンは健在です。
ルーザーズの移動手段は自転車がメインだった
Youtube ワーナー・ブラザーズ公式チャンネルから 引用
道路の真ん中を横7列に広がって走行し、駐輪は道路の真ん中…。車道に車は走らない…と言わんばかりの自転車走行をみるとデリー町の交通ヒエラルキーは自転車の方が高いといえるでしょう。
ともすると歩行者が一番優先か?と思うでしょうがどうやらそうではなさそうです。
27年前ぶりにデリー町に帰ってきたビルは徒歩で町を散策していました。少年時代の自転車グセもあってか、ついつい道路を横断しようとしたところ乗用車に激しいクラクションを鳴らされてしまいます。その後結構な勢いでビルに罵声を浴びせていました。ちなみに、ビルの体がボンネットに乗り上げそうだった事から、ギリギリまで減速を行わなかったことが伺えます。かなり危険な運転だと言えるでしょう。
つまり自転車>車>徒歩の順番でヒエラルキーが形成されていることが分かりますね。ちなみにIT the endの世界での交通トレンドはどうやらスケボーのようです。昔ビルが住んでいた家から出てきた少年はスケボーを持って道路の真ん中を走っていました。
万能デブからハッピーデブに大進化!?ベバリーとベンの恋の行方は?
前作ITを見てひときわ万能っぷりを見せつけていた太っちょのベン。クラスメイトから強烈にいじめを受けていましたね。お腹にナイフで文字を書かれたり、ロッカールームをボコボコにされたりとかなり激しいいじめでした。
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Youtube ワーナー・ブラザーズ公式チャンネルから 引用
さて、今作IT the endではなんと激やせした姿で登場!!どうやら建築関係で大成功を収めたようで、自宅の高級マンションから大勢の重役に対して的確な指示を出すシーンが見られました。
子ども時代から知力や行動力、そしてアツい正義感を持ち合わせきた万能デブとも言えるベンが唯一心残りにしている異性ビバリーとの恋物語。万能デブからハッピーデブになる瞬間は感動モノでした。
ペニーワイズに勝利を収めた決めてはやはり「血の気の多さ」
IT the endで語られるペニーワイズの倒し方はかつてペニーワイズを封印したと言われる先住民が利用した儀式でした。デリーに残った唯一のルーザーズ(主人公達のグループ)のマイク(農家出身の黒人男性)はこの儀式でペニーワイズを倒そうと計画し地方に散ったルーザーズを集めるところから物語が始まります。
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Youtube ワーナー・ブラザーズ公式チャンネルから 引用
3時間及ぶ大作映画の内、2時間ほどこの儀式の為に準備をすすめるルーザーズですが、最終的にペニーワイズに打ち勝った方法はデリー町名物の「血の気の多さ」でした。
ペニーワイズに浴びせる血の気たっぷり罵詈雑言。次第にペニーワイズは力をなくしていきました…。
リッチーとエディの友情に涙
子どもの頃からなんやかんや言い合っていたリッチー(ド近眼のメガネ)とエディ(マザコンの喘息持ち)ですが大人になっても相変わらず口の悪さは変わりません。そんな二人ですが再開時にガチ喧嘩に発展しそう…な雰囲気がありましたがベバリーが空気を読んで中断させました。いい感じにルーザーズのメンバーが絡み合っているニヤッとするシーンでした。
一番手前にいる少年が「エディ」メガネを書けているのが「リッチー」
Youtube ワーナー・ブラザーズ公式チャンネルから 引用
さて、そんなリッチーとエディの二人ですがペニーワイズの家に決戦するシーンではエディのビビリグセが出てしまいリッチーに励まされるシーンがあります。普段は口喧嘩するような仲ですがお互いを信頼し合うシーンは恐怖あり笑いありのIT the endの中で唯一の涙あふれるシーンでした。
ペニーワイズが畏敬の姿になりすぎていた感がある
今作IT the endでは前作より恐怖感を越える必要があったのか、ペニーワイズが巨大化して蜘蛛みたいなモンスターに変身してしまいます。口から光線みたいなのも出すシーンはさながらSF映画のようでした。
まぁ今作でペニーワイズを一旦葬らないとならないわけですし、ペニーワイズの正体は?と煽ったわけですし、先述の通り恐怖を超えていかなければならないとすれば、わかりやすい形として暴力=デカさという選択に至ったのかなぁと思います。
ペニーワイズの家に潜入してからの話なので3時間という時間をうまく区切った結果でもあったと感じました。家に潜入する前までは結構ダークで気持ち悪い恐怖を味わえたかと思います。
番外編:ペニーワイズは遼じいに見えたのか?

さて、ぱぱしゅみといえば遼じい。遼じいといえば多田野曜平さん。多田野曜平さんといえばペニーワイズの吹き替えをご担当…。ということで、IT the endが始まる前にしょうもない記事を書いた伏線(?)を回収しなければなりません(笑)
結論から言いますと、ところどころ「遼じい」が見られました(笑)
というのも、ペニーワイズはピエロということもあり感情豊かに話すシーンが多くあります。自分を道化と蔑んだと思えばベンを「太っちょ」と悪口を言ったり、恐怖の声を発したり、ルーザーズとの再開を喜んだり…と多田野曜平さんの表現力が余すところなく発揮されたキャラクターでした。
そんな多彩な感情を見せるペニーワイズですから、遼じいがひかるを案ずるような語り調になるシーンもあったわけです。これはどうしようもない。だって、遼じいに見えちゃったのは事実なんだもん。
ということで、私としては「遼じいに見えた」ので”終わり”。しかし私は多田野曜平さんのファンなので、ペニーワイズが多田野曜平さんを通じて遼じいに見えた事を誇りに思うのでした。
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