急性膵炎の食事|食べたら死ぬ恐怖の5品目

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急性膵炎の入院生活から無事退院しても、完治とは言えません。破壊されたすい臓は元に戻らない為、現状を保ち続けることが今後の目標です。

退院した後医者から「脂質に注意した食生活を送る事」と強く言われました。

今回の記事は脂質にスポットをあて、退院後に絶対に食べてはならない食物をまとめてみました。普段の健康においても参考になると思いますのでご参考ください。

下記関連記事で急性膵炎の退院後に実施してきたダイエット方法や食事方法をまとめています。90Kg→65Kgのダイエットに成功した内容を自身持ってお届け致します。

1回の食事で、脂質は10g以下

10g以下の脂質と言われてもピンと来ないと思いますが中々厳しい制限です。脂質はあらゆる食品に含まれており注意しないとすぐにオーバーしてしまいます。

妻の協力もあり脂質を抑えた食材や調理法を実施していたのですが、おそらく多少超えていたと思います。正確な脂質gまでは算出できず、「これぐらいだろう」という予想で食事を行っていました。

栄養士等、専門の資格も持っていないので、脂質に気をつけた食事を始めた頃は「本当に大丈夫なのか」と心配でした。

急性膵炎VS健康体の脂質を比べてみる

急性膵炎退院後の脂質制限は、1回の食事で10g。1日3食で30g以内に抑えなければなりません。ただし、多少の前後(朝が12gで昼が8gなど…)は許容されます。

一方、健康体の方の目安はと言うと…

1日の脂質の目標摂取量はグラム単位ではなく、「脂肪エネルギー比率(単位:%エネルギー)」という単位で計算されています。 これは脂質のグラム数×(9÷総エネルギー)×100という計算式で計算することができます。
成人男性・女性ともに目標の脂肪エネルギー比率は20~30となっており、これは1日の摂取エネルギーの総量が2,650kcalだった場合、 20%エネルギーを目標とするなら1日の脂質の摂取グラム数は20÷((9÷2,650)×100)=58.8888gとなります。
30%エネルギーを目標とするなら、30÷((9÷2,650)×100)=88.3333gとなります。

くすりの健康日本堂 脂質が多い食べ物・食品ランキング TOP100より引用

上記引用文の通り、健康体の方は約60g~90gを目標に脂質を摂取します。

急性膵炎退院後の患者が如何に脂質を抑えるかが難しい、をまとめると

  1. もともと脂質異常で急性膵炎になった可能性があるので、普段の脂質gが通常の範囲(60g~90g)を超えていた可能性がある。
  2. そこから通常の脂質摂取量(60g~90g)に戻すのが大変。
  3. 大変から更に脂質摂取量を制限(1日30g)しなければならないので、もっと大変

になります。

このことから、急性膵炎退院の患者はよほど覚悟を決めて食事制限をしないといけません。

外食は基本NG

外食は普段の食卓から雰囲気が変わるし、慣れ親しんだ味から変化を楽しめるので魅力的なのですが、脂質制限に置いては相性最悪です。

外食チェーンだと1つ1つのメニューにカロリー表が掲載されている場合がありますが、脂質まで表記されているケースは稀です。個人経営店はカロリー表すら用意していない事が多いでしょう。

ただし、寿司屋に限ってはネタの厳選や食べ過ぎなければ脂質を抑えた外食が可能です。

大丈夫そうなメニューを頼んだとしても実は脂質が多く含まれているかもしれません。自分で脂質を確認して食事を行いましょう。

お菓子(間食)もNG

お菓子には多くの脂質が含まれている物が多いです。

急性膵炎の患者は脂質異常と肥満を合併しているケースが多い為、体重も落とさなければなりません。お菓子(間食)は太る原因なので、しばらくはぐっと我慢をしましょう。

どうしてもお菓子が食べたくなった場合は、やはり脂質が極めて少ないお菓子を厳選して食べましょう。

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食べたら死ぬ!?恐怖の食材5品目

1品目目|考えたら分かりそうなもの

あなたの好物だった食事はすべてNGと思ってください。脂っこいものが好きなあなたなら分かるはずです。

ラーメン・ハンバーグ・カレー・ステーキ・焼き肉・カツ丼…すべてNGです。脂質gを考えるまでもありません。

見るからにヤバそうなやつには手を出さない。死に直結する食べ物を見抜くセンスが必要です。美味しい物は危険な食べ物です!

「本当かよ…」と脂質が気になるという方は参考にセブンイレブンの揚げ物メニューを御覧ください。脂質オーバー過ぎて逆に笑えます。

セブンイレブンの揚げ物一覧

2品目目|豚肉や牛肉

先程ステーキやカツ丼と例題に挙げましたが、調理法云々の前に豚肉・牛肉自体にも脂質が多く含まれているのです。

牛肉でも「赤身」は脂質が少なめで食べられない事はありませんが、まずは豚肉・牛肉は基本的にNGにしておきましょう。

同じお肉でも鶏肉は優秀です。ササミや胸肉などは、豚肉・牛肉に比べ圧倒的に脂質が少なく肉の食感も味わえるのでかなりオススメです。

3品目目|洋菓子

ケーキやクッキー、チョコレート等は、かなり脂質が高いです!ケーキといえば生クリームですが、その生クリームに脂質を多く含んでいます。

クッキーやチョコレートは普段から気をつけていれば良いですが、お誕生日やお祝いごとにケーキはよく出てきます。いつもより少なく食べるか思い切って和菓子に切り替えましょう。

和菓子は「あんこのお餅」「みたらし団子」「せんべい」等が脂質少なめです。ただし、「揚げせんべい」は名の通り揚げており脂質が高いので注意です。

4品目目|サンマやサバ

魚は健康に良さそうなイメージですが、脂質が多い魚も多く存在するので注意が必要です。例えばサンマは「脂の乗ったサンマ」と表現される事から脂質の多さが伺えますね。

鯛(たい)や鱈(たら)等の白身魚は脂質が少ないのでオススメで、「煮れば」さらに脂質を抑えられます。

 

白身フライは論外です。(フライ=揚げている)

5品目目|ひじき・牛乳の意外な食べ物にも注意

体に良さそうなひじきや牛乳なども、脂質を調べると高いものが存在しています。

ひじきに入っている「油揚げ」や調理方法によっては高い脂質になる場合があります。スーパーで手に入れる際には必ず食品表示を確認しましょう。書いていない場合は問答無用で棚に戻します。自宅で作る場合は、調理法に気をつけましょう。

牛乳も脂質が多いです。基本的に乳製品は脂質が高いと覚えておきましょう。どうしても牛乳が飲みたい方は低脂肪牛乳をオススメします。普通の牛乳よりかなり脂質が抑えられています。

初めは慎重に

正直申しますと、食事の幅が限定されるので食事を楽しめません。私は再発を免れる為に探りながら食事を行っていました。とにかく脂質が少ない食品や調理法を勉強して実施していたので、純粋な食事ができなかったことを覚えています。

しかし徐々に脂質が少ない食事を知る事で、「食べて良い食事」「食べすぎては良くない食事」「めったに食べてはいけない食事」を分類できるようになりました。初めは制限という感覚で食事を行っていましたが今では「健康の為に」「趣味のランニングの為に」という観点から、進んで食事に気をつける様になりました。

「一生味気の無い食生活を送らなければならない…!」と悲観することはありません。食を学べば自分にあった食事を見つけられます。

急性膵炎患者でなくとも、食を学ぶ事で食生活が見直せます。これを機会に、食事のことについて学んでみてはいかがでしょうか?

退院から2年後の健康状態は?

退院から2年間経過した私の健康状態も合わせてお読みください。急性膵炎になっても元気な生活を送る事ができます!

 

 

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多趣味の絶対条件「健康」

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9 件のコメント

  • 2019年11月29日、朝からお腹の調子が悪い。
    会社に行っても、調子が悪く早退し、内科消化器内科の個人病院に行く、診断は「胃炎」と、され、注射と薬を渡される。
    16時、段々と激痛が始まる。
    病院に連絡したら、「看護婦はもう居ないので別の病院に行ってくれ」と、言われ、救急病院に行く。
    病院に着いたら、すぐに血液検査とエコー、造影剤を含んだCTが始まり、「検査結果が出るまで注射は出来ません」と、言われ痛みを我慢する。
    その後、急性膵炎ですと言われ、点滴と注射が始まり、痛みが取れる。
    すぐに入院です。
    「無理無理、こんな忙しい時期に会社は休めない」と、言うと「死にますよ」と、言われ、「何日入院するのですか」「2,3週間です」諦めて、会社に連絡。
    そして、家に連絡し入院に必要なものを持って来てもらいました。
    病室に行き、点滴と心電図の生活が始まりました。
    初日から「絶水絶食」と点滴8本が始まりました。
    二日目、点滴4本に減り、コーヒー味の薬入り水が飲めるようになりましたが不味くて飲めないが我慢して飲む。
    3日目、点滴2本とリンゴ味の薬入りの水が飲めるようになりました。
    4日目、三分粥が提供されるようになりヨーグルト味の薬入りの水が飲めるようになりました。
    5日目、点滴が外され、五分粥が提供されました。
    6日目、7分粥になり、7日目全粥になり、8日目全粥を食べてから、退院出来ました。

    さぁー、ここから問題です。
    今までの楽しい食生活を変えなければなりません。
    大好きな、タバコ、ビール、ラーメン、ステーキ、サイダーにコーヒー。
    全部駄目となると、何を食べていいんだろうと、調べていたらこの画面を発見し読んでいます。
    幸い、和食のレストランの会社で働いているので寿司、そば、茶碗蒸しが食べれることに安心しました。
    しかし、大好きなもの全てが食べられないことはガッカリです。
    さぁー、これからどうなるかが不安です。

    • 増田さん、はじめまして。コメントありがとうございます。この度は大変な目に合われてお見舞い申し上げます。

      急性膵炎は自分が思っている以上に体にダメージがあったんだな…と思い知らされる病気でした。私は年の瀬に入院したこともあり、とてもさみしい年越しを過ごしてしまいました。あのような事は二度と起こしたくありません…。

      絶水絶食は、体験した人じゃないとあの辛さはわからないですよね。私も増田さんの気持ちが凄くわかります…。あれはきつかった…。

      退院後は食生活が変わりました。二度と起こしたくないという気持ちのほうが強かったのです。私もラーメンやお肉、ジュースが好きでしたがあの苦しい目を思い出すと自然とやめられることができました。

      かれこれ3年は立ちますが今の所再発もなく、たまにラーメンなどを食べられるようになりました…が油断は禁物です。やっぱ食べることは楽しいのでつい食べすぎてしまう事もあります(正月とか子供の誕生日とか…)

      和食だと脂質が少ない…と学びましたがそれでもとりすぎは禁物だと思います。増田さんも好きな気持ちを多少抑えて、再発防止に一緒に頑張っていければと思います。

      ありがとうございました!

  • 初めまして。
    7月1日から急性膵炎で入院しています。
    2日から水分摂取は良くなりましたが、今だに点滴のみです。
    いつから食べていいのかも分かりません。
    痛み自体はもぉありません。
    担当医が昨日の朝に数分顔を出したっきりで、そこからはナースさんとヘルパーさんしか見ないです。
    いつから、食べれるのか、外出へいつから出来そうなのかを聞いても今は無理。先生に聞かないと。ばかしです

    • 山田花子さん、コメントありがとうございます。急性膵炎でご入院とのこと、大変おつらい状況だと存じます。

      私の場合1週間日ほど水を飲むことができませんでした。その後食事を取られるようになったのも1週間ほどです。
      病院の先生に「いつ食べられるか、いつ退院できるか」と聞いても炎症が収まってからとの一点張り。実際にCTをとった2~3日後に検査結果を知らせてくれるので、非常に時間がかかるものです。

      しかし、炎症が完全に収まってからではないと食事も退院することもできません。それは再発を防ぐことだと思います。

      しばらくの入院で焦るかとは思いますが、入院中はまだ体に悪いところがあり、早期退院はもっと悪くなる可能性がある、と思ってがんばってください。

      最後に、山田花子さんの病状が一刻も回復されますようお祈り申し上げます。ありがとうございました。

  • 初めまして。
    私もこの度、急性膵炎と診断され、ただいま入院中です。
    私の場合、非常に悪かったのが、妊娠中だということ。
    最悪のケースも考えましたが、34週1日で、急性膵炎の為、緊急帝王切開し、無事、出産することができました。
    ただ、早産だったこともあり、子供の肺機能が完全ではなく、保育器に入り、呼吸器をつけているそうです。
    伝聞なのは、コロナウィルスの関係で、NICUに会いにいくことができないからです。
    私自身もMF ICUに入っていました。
    この時期ですし、非常に寂しい思いです。

    • Schneeしゅねーさん、コメントありがとうございます。
      この度は大変な目に合われて、誠にお見舞い申し上げます。

      特にこのコロナ渦の中で、より大変な状況とのこと、お気持ちお察しします。

      無事にご出産されたことが何よりです。

      やや話は飛びますが、私の娘は出産後まもなくしてクモ膜下出血でNICUで治療を受けておりました。そんな娘も8歳になり今では元気になってとてもかわいいです。

      NICUにいる頃、何もできない私はずっと祈り続けていました。なんどもなんども、神様お願い!と祈っておりました。

      娘もそれに答えてくれたのでしょう。無事に回復していきました。

      親子の思いはきっと離れていても届くと思います。いまは、コロナのせいで会いに行けなくもどかしい気持ちかと思いますが、きっと楽しい日が来ることを、心から祈ってます。

      ありがとうございました。

  • 夫が2週間前に胆石が胆管、膵管のつながっている部分(?)に詰まり、カテーテル手術で取りました。
    膵臓の炎症がひどく、急性膵炎とのことです。今は点滴も取れ、食事も柔らかいご飯をいただいているようです。
    コロナのためメールのやりとりのみ。今日、明日の血液検査の結果が良ければ退院も視野に入ってくるとのこと。
    私が知りたいのは退院後の食生活についてです。コーヒーは常に飲んでいましたし、ステーキ、ラーメンはじめ中華料理、甘い物が好物な本人はじめ家族です。パック入りのオレンジジュースは毎朝食ごとに飲んでいました。妻である私は和食のレパートリーがとても少ないです。主人の退院を前にこれからの食事作りに頭を悩ませています。適切なレシピ本などを捜しています。参考になるものがあれば、是非、ご紹介いただければと思います。

    • シフォンさん、コメントありがとうございます。
      ご主人さま、大変な目に合われたことお察しいたします。

      食事に関しては、栄養士さんの説明があったかと思いますが、やはり脂質を抑えることが重要と聞きました。
      私も入院前は脂っこいものやお菓子などを食べていたので、その食生活を変えるところからスタートしました。幸いと言いますか、病院食で痩せたのでたくさん食べるということはなくなりました。
      退院した後は、ずっとお粥や春雨スープなど、軽いと思われるものを食べており、必ず食品表示にかかれている脂質が高くないものを選んでいました。

      レシピに関しては、「膵炎 食事 本」などで検索すればだいたい脂質を抑えたレシピが掲載された本がヒットします。私も「これだ!」という本を見繕ったのではないですが、基本的には「煮る」ものを中心に作ってもらいました。「焼く」などは油を使ってしまう為、脂質に影響ありということです。

      また、食品に置いても油を多く使う食品を避けていました。例えば胸肉・ささみは脂質が少ないのでそれらの肉をつかった料理を目指しました。

      ソフトクリームやアイスクリームは脂質の塊で基本NGにしていました。でも甘いものがほしくなりますよね。その場合は氷菓に分類されるアイスを食べていました。(かき氷やガリガリ君。小豆バーも基本的にはおしるこを固まらせたものなので脂質が少ない)

      そのような工夫をして、食生活でストレスにならないように過ごしていました。

      膵炎退院後の食生活に置いては、やはり栄養士さんと病院の先生の説明をきちんと守り、定期的に検査(私は1年後に再度CTをとったりして異常がないか検査しました)して、現在の食生活が大丈夫かを確認することが大事かと思います。
      私は医療従事者ではございませんので、ブログ内容はあくまでご参考の1つとしてお考えいただければ幸いです。
      ありがとうございました。

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