絶対に参考にするな!急性膵炎の入院生活「個室編」

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急性膵炎の話はまだまだ続きます。私が入院していた期間は、約3週間ほどですが、語ることは多くあります。

この体験談で一番参考にしてほしいことは、「この体験をしてほしくない」という事です。その次に、万が一何かの病気や怪我で入院してしまったとしても、この体験を参考に「心にいくらかの余裕を持って頂きたい」という事です。

私は、「家族に迷惑をかけている!」「仕事で迷惑かけちゃう!」だから「早く治したい!」と、どうしても自分の周りの事を気にして焦っていました。

でも、病院はその病気に対してきちんと治療を行うので、しっかりと時間をかけます。再発しては困りますからね!

ということで、前回の記事にも書きましたが、治療に集中する為に個室への移動を希望しました。今回は個室編です。

個室の快適さ

私にとって、個室に移動した事は正解でした。前回の記事にもかいたのですが、自分が迷惑をかけていた事を気にしていたので、入院患者がいなくなっただけで気持ちが楽になりました。

改めてまとめてみると、自分が気にしていたのは全て音に関する問題だったのだと思いました。

TVはイヤホンじゃなくていいよ!

大部屋ではTVを見る時は当然イヤホンを着けて見ていましたが、私は耳に着けて音を聞くのがあまり好きじゃありませんでした。また、基本寝っぱなしなので線を気にしながら体制を変えなければなりません。

大げさに笑ったり泣いたりすると周りに声が漏れちゃうので、TVに集中する事ができませんでした。

しかし!個室であればイヤホンで聞く必要がありません。TVの音量も、普通のボリュームで設定すれば外に漏れる事もありませんし、通常の範囲で笑ったりしても声は伝わりません。

休日に家で寝ながらTVを見ている気分が味わえます!

ベッドからの移動も気が楽だよ!

私の場合、ずっと点滴を打っていた為、片方の手は自由が効かないまま行動をしなければなりませんでした。

ベッドから降りたりベッドへ上がったりするのも一苦労。ベッドと点滴の機械がぶつかって金属の音が鳴る事も多くありました。こうなると当然周りの患者さん達に迷惑をかけてしまうことになります。

トイレも備わっているよ!

ものすごく助かりました。(急性膵炎は点滴で栄養を補給する為、トイレが近くなります。)

大部屋の場合、大部屋出口を出たすぐのところにトイレがあったのですが、結局1枚扉を開けなければならないのでその音にも気を使いした。水を流す音も聞こえていたのでは無いでしょうか?私の場合は時間関係なくトイレに行っていたので一番やっかいな深夜に大きな迷惑をかけてしまいました。

しかし個室なら行き放題ww
トイレについての心配はなくなりました。

お見舞いに気を使わなくても良くなる

お見舞いに来てくれる時は、病室で長く話をしたり騒がしくする事は周りに迷惑がかかりますので、ラウンジや食堂に移動します。しかし、そこでも周りに気をつけて過ごさなければなりません。

ましてや私には幼い娘と息子がいましたので、走ったり騒いだりで特に迷惑!せっかくお見舞いに来てくれても、子供から中々目が離せません。それもまた日常を味わえるので良しなのですが、周りに対しては迷惑の何物でもありません。

その点、個室なら問題なし!騒がしくしないことは当然のマナーですが、元気な子供の声を聴くことができます!

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しかし暇が潰せない

個室になって大分精神的には安定しました。これで落ち着いて日々を過ごすことができる。深夜徘徊も、周りに今までよりかは迷惑をかけずに行えました。(ちなみに、深夜徘徊は病棟が明るく、空気も澄んでいる落ち着いた雰囲気なので気持ちが楽になるのです。1周5分と短いですが、気分転換になります。)

ただ、だからといって一日が充実しているかと言ったらそうではありません。

退院までの期間がわからない

急性膵炎の完治は、すい臓の炎症が治まる事が退院の目安となります。したがって、「もうお腹が痛くないからOK」という訳にはいかないのです。何度もCTで撮影して炎症が収まっている事を確認しなければなりません。CTは毎日撮影する訳では無いですし、結果がすぐ分かるものでもありません。大体3~4日に1回とって、翌日や2日後に確認する流れです。その為、病院としては退院の予定が立てにくいのです。

水分は飲めるようになりましたが、食事はまだNGなので、食事を基準とした、時間のメリハリが無い日常を過ごす事になります。

一日が異様に長い

習慣というのは時に恐ろしく、習慣から外れるととたんに時間の感覚が狂います。私の場合、一日が長く感じました。

ずっと病室にいる辛さ

個室になっても基本的には病室にいることが多いのです。点滴の交換や定期検診の時間を避けて病室から出ないといけませんし、基本的に病室から出る理由も無いので、実際は病院をブラブラ歩くぐらいです。

それで出歩いたとしても病棟か売店か屋上か…。外を散歩できれば気分も晴れるのですが、果たして外に出て良いものか…が判断出来ませんでした。

それでも内緒で出ちゃえばよかったのですが、点滴が機械で制御されていてバッテリー式だったのです。フル充電だとしても、40分ぐらいですぐにアラームが鳴ってしまいます。結構やかましいアラームですし、点滴が止まってしまうという怖さもありました。そして季節は1月の真冬。相当着込まないと寒さで散歩どころではありません。という事で、外の散歩は実質不可能でした。

なお、病院は大体1~2日ぐらいですべて回ることが出来ました。

本を読んだりTVや動画を見ればいいんじゃない?

おっしゃる通りですが、これが中々出来なかったんですよ。

記事を書いている今を思えば、自宅にある漫画(ジョジョの奇妙な冒険とか長い漫画)を持ってきてもらえばよかったな…と思ったのですが、そうだとしても毎日子供二人を連れてきて、洗濯物や着替えを持ってきたりしてもらう妻に「○○巻~20冊持ってきて!」と指示することは気が引けたと思います。

TVはお正月特番が多かったのですが、基本的には夜帯に集中していました。昼はニュースやサスペンスの再放送が多く、中々自分好みの番組に出会えなかったのを覚えています。

携帯電話はOKだったのですが、動画を見るにしても画面が小さくデータ容量を気にしながら見なければいけないという心配のせいで、長く見ることは出来ませんでした。

本を読んだり動画を見たりするにも、点滴が邪魔で体制を気にしなければならないのも辛かったです。

お見舞いの安心感

その中でもお見舞いはあっという間に時間が過ぎました。「○○時に行くよ!!」という妻からの連絡に1時間前からワクワクドキドキし、お見舞いから帰ってしまう事が永遠の別れのように寂しくなります。

自らがお見舞いを頼むのもどうかと思いますが、同僚や友達にはなるべくお見舞いに来てもらうようにお願いしてみましょう。それほどお見舞いは嬉しく、励みになります。

逆の立場になっても、できるだけお見舞いに行こうと思いました。

図書館の存在~空白の三国志~

毎週病室に、移動図書館なるものが来ていました。

入院患者のためのサービスだと思っていたのですが、調べるとちゃんとした図書館があるとの事です。

これは朗報でした!もともと本や漫画は好きだったので、早速行ってみました。

移動図書館には、「こち亀」が置いてあったので「これはしめた!」と思いました。こち亀ならたくさん巻数があるので、暇潰しにはもってこいだ!と思ったのです。

ただ、図書館に行ってみると、全巻どころか、10巻に2巻ぐらいの割合しかありませんでした。

まぁ、こち亀ならどこから読んでも面白いのでとりあえず借りておこう。他には…、

あっ!

横山光輝氏の三国志がある!

単行本ではなく、コンビニコミック版だったのですが、パット見全巻ありそう!もう一度ゆっくりと読み直そう、時間はたっぷりある!私は数冊のこち亀と、三国志を借りました。

病室に戻り、「あぁ、こんなシーン合ったな」「懐かしいな」と中々充実した日を過ごすことが出来ました。これは時間経つのが早いぞ、とワクワクしながら読んでいました。

 

しかし…

 

 

孫堅が岩に潰されて死んだ所で2巻ぐらい飛んでいたのです…。

 

私は、三国志を諦めました…。

中々自由に時間は過ごせない

退院したあとに、「あぁ、こんな事もしておけばよかったなぁ」「お気に入りの漫画本を持ってきてもらえばよかったなぁ」と後悔しましたが、多分退院したあとの余裕な気分だったから思いついたのだと思います。

個室で腹痛も治まりある程度自由になったとしても、まだまだ病人です。点滴もずっとつけてなければならないし、安静が基本です。

入院の後半では、ノートパソコンを持ってきてもらいDVDを見ることが中心になってきたのですが、せいぜい1枚か2枚見ると疲れてしまいます。これも今思えば海外の連続ドラマみたいな続きが気になるDVDを借りてきてもらい見ればよかったのですが、やはりそこまで気が回らなかったのだと思います。

それほど、何もすることが無い時間を過ごす事になれていなかったという事だと思います。

もしかして、万が一次に入院をしたときはいい暇つぶし方法を思いつくかもしれません。いやいや、結局入院なんてしないのが一番ですね。

次回はいよいよ折り返し地点!食事が解禁!?急性膵炎の入院生活食事編をお届け!お楽しみに!(早く趣味の記事かけよ…)

 

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