はじめに
今回の価格設定についての話は私独自の考え方によって記載しております。
価格設定は買手と売手で設定されるものなので他人が「あのMIX師は高いからだめだ」とか「MIX師の相場は安すぎる!」と言っても、それは暖簾に腕押しなのである。
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Contents
1ハッピー=5,000円の価格設定
結論から言うと、その日1日で楽しい・嬉しい気分を堪能できる価格がだいたい5,000円ぐらいではないかと考えて設定している。
例えば「家族と食事に行く」「恋人と映画館に行く」「普段では買わない小物を買う」「ゲームセンターで遊びまくる」などと同列に「MIX師にMIXを頼む」が入るぐらいのレベルにしたいのだ。
MIX師に自分の歌声を更に良くしてもらって、聴いてもらったファンに「うまい!」「声が綺麗~!」と言ってもらえれば、その日はなんともハッピーな気分で過ごせられる。5,000円は決して安くないが、1日ハッピーで過ごせられるならちょっと奮発しても良かったと思えるだろう。
クリエイター1日の価格を基準に5,000円に決めている
1ハッピー=5,000円の価格設定だが、この5,000円という価格には別の角度からのアプローチもある。というかこちらがある程度理論的に基づいた価格設定になるだろう。
私はメーカーに勤めていて、BGMやSEのサウンドを外注する立場にある。このときに発生する費用からクリエイター1日の価格を算出してみよう。
算出方法として、1ヶ月いくらで何ヶ月分発注するか…という方式をとる。例えば1ヶ月の金額を100万円と設定して開発期間が5ヶ月なら外注費用は500万円ということになる。この1ヶ月の金額はメーカーや外注先によって変動する。大体60万~100万の開きがある。プログラムやCG制作などは100万円に近い金額で支払う傾向にある。逆にサウンド関係は60万円など低い金額で受注する傾向にある。(制作物や携わる人数の影響によるものと考えられる。サウンドは1人で請け負うことも可能だが、CG制作は複数人で制作しないと期間を短縮できない。それだけ開発のコントロールがシビアになるので金額も高くなるのだろう。)
さて、ここでは1ヶ月の金額を中間の80万円と設定しよう。1ヶ月は20日(休日を考慮)1日4万円がクリエイターへ支払われる給料となればよいのだがこの4万円は会社に支払われる4万円なので、そこから固定費(会社が必ず支払わなければならない費用。電気代等)を引いて初めてクリエイターへの給料となる。ざっくりと半分と設定しよう。(年収600万円もらっている人に対して会社は実質800~900万円支払っているという雇用コストのインターネット記事を参考。4万円の66%として計算したいところだが、わかりやすくという意味でざっくり半分)
4万円の半分は2万円。2万円がクリエイターに支払われる日給となる。
そして1日は8時間(会社勤め)なのでMIXにかかる時間で割れば適正なMIXの料金が算出できる。頂くデータの内容にもよるが、大体4~8時間でMIXが完了するものとすれば、10,000円~20,000円ぐらいの価格がMIXの適正価格として設定できるだろう。
お金儲けを行うか否かの重み付けをする
が、この価格設定はお金儲けを行う人が頼む価格設定だ。趣味で行う人、これから広告収入などで収益化を狙おうと考える人にとってこの価格設定は高いことになる。なぜなら企業が設定している価格設定と同等レベルの価格だからだ。
なので私はこの10,000円~20,000円の価格設定に重み付けをすることにした。
無料100楽曲MIXを行ってきた経験から私は大体4時間~6時間でMIXが行えることを知った。なので私のMIX価格は10,000円前後が適正だ。そこからお金儲けをしない人向けに重み付けをする。その重み付けが先程記載した1ハッピー=5,000円の価格だ。
1日のちょっとした贅沢、でもハッピーになれるならそこまで高くはない価格設定…それが5,000円ぐらいではないか。企業が設定する適正な金額からクリエイターの日給を算出しそれをベースに無理のない範囲で重み付けを行った5,000円という価格は私にとってしっくりきたのである。
全部コミコミにした理由
ここからは価格に関係のないMIXのオプションについて話していく。
5,000円でノイズ除去・ピッチ及びタイミング調整・ハモリ制作とコミコミにした理由は、オプションが色々あって頼む方も面倒だと思ったし、私も面倒だからである(笑)
とにかく歌い手さんには歌うことに集中してほしい為、お金の計算で雑念を入れてほしくなかったのである。テイクを1本減らせば少し安くなるな…とか、ハモリをなんとか録音して、それに対してピッチ補正してもらえれば少し安くなるな…などの考えは歌をよくする本質からずれてしまう。
話は横道に逸れるが携帯電話のプランを決めるときの「○○パックをつけると安い」「データ通信10Gbまでは無料、2Gbに押さえれば1000円引き」というあのしゃらくさい感じが嫌いなのである。なので、全部コミコミ。2名以上のコラボにおいては、扱うピッチとハモリ制作が2倍になるので+2,000~(要相談)としている。カットアップもちょこっと時間がかかってしまうので+1,000円(これも要相談)としている。
修正も1回のみと一旦はおいているが、これも歯止めの役割で基本は無制限。歌い手さんが明確な修正内容を提示してくる場合は少しの修正内容で済むし、どこが気に食わないかわからない場合はこちらで方向性を提示させてもらうことで完成が近くなる。
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お急ぎ便は悪魔のオプション
1日納品、3日納品…のオプション料金を取る形態については一切考えていない。なぜなら自分のキャパを認識していればこのようなオプションをつける必要はないからだ。キャパオーバーの依頼を受けることによってこのオプションが生まれると言っても過言ではない。
私は常に3件の枠しか受け付けないようにしている。理由は上記記載したとおりそれ以上の依頼はキャパオーバーを招いてしまうからだ。私の納期は平均して1週間で渡すようにしている。逆に言えば、4時間~6時間で完成できるMIXに1週間以上またすわけにはいかない。別の仕事や家族や友人との遊びのひととき、家事などすべてを考慮して1週間以内にお渡しでき、その枠は3つが限界と定めている。
1日納期オプションは歌い手さん側にとっても新作を最速で出せる魅力があるように思えるがよく考えてほしい。オリジナル元の歌い手さんは果たして1日で曲を覚えて歌を歌っただろうか。メロディーや歌詞を噛み砕いて、感情を入れる練習をし、スタジオで数時間たくさん録音し、エンジニアの調整を経てリリースしているのだ。とても1日2日で良い歌ができたとは考えにくい。そう考えれば最速でアップする必要があるかどうか、自分の判断材料ができるだろう。
お金儲けできている方、連絡ください
ということで、私ぱぱしゅみの歌ってみたMIXは5,000円から動くことはありません。趣味やこれから収益化を目指している方は1ハッピー=5,000円で承ります。
ただ、その5,000円がペイできるぐらいの収益を得られるようになったときは連絡してください。そこからは趣味から商業的な活動に進化します。納期もこだわるようになるかもしれませんし、私じゃないとダメという特別な理由も生まれることでしょう。3枠とは別の枠で承ることもできるでしょう。もちろん「もう歌もうまくなったしぱぱしゅみである必要もないな~」という逆の可能性だってあります。それもOKでしょう。趣味から商業的な発展になったとき、歌い手さんの意識も大きく変わるはずです。そのときはその時で考えればよいかと思います。
最後に
歌ってみた、MIXの記事を書くにあたって毎度思うのですが、この界隈は作家様のご厚意によって活動が行えると常々思っております。作家さんが「お前ら何勝手に人の歌うたっとるんじゃ!」と一喝すればすべての歌い手は自由に歌が歌えないことですし、当然MIX師という役割も消滅していることでしょう。ピアプロ等に音源を提供いただけていることや、キーチェンジなどの改変に目をつむって頂いている現状を見ると本当にありがたくご厚意のなにものでもありません。歌い手もMIX師もその気持ちを忘れず、ハッピーな気持ちになれるよう活動を続けていきたいと思います。
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